3.ハンガリーでもらったクルミ

年に数回、海外に商品を買い付けに行く久保さんは、現地で見ず知らずの家のお手洗いを借りることにしているそう。これがすてきな商品に出合う秘訣なのだとか。お手洗いを借りることをきっかけにコミュニケーションが始まり、ビジネスライクではないビジネスが始まる。
先日、ハンガリーへの旅で出会ったおばあちゃんからは、この大量のクルミを「おみやげに」といただいた。

久保:久保:日本にはクルミがないと思ったハンガリーのおばあちゃんがくれました。自分で割りなさいって。
ハンガリーって農業国なので美味しいものがいっぱいあって、チーズとか、果物とか、2年くらいもつ保存食があったり。
ハンガリーのクリスマスケーキは、和菓子におけるあんこのようにたっぷりクルミを使うので、12月はみんなクルミをせっせせっせと割ってます。ハンガリーの庭にはリンゴやナシといった果物の樹と、だいたいくるみの樹があるんです。

仕事以外にもたくさんのことを仕入れる久保さん。
暮らし上手は、ちゃっかりものでないとつとまらない。

4.滋賀の富田酒蔵で選んだのはへつづく

*目次に戻る


THE BORROWERS

借り暮らし、貸し借り、賃貸にどんな可能性がひそんでいるのか。多彩に活躍する方々へのインタビュー取材を通してその魅力に迫ります。いいところ、大変なところ、おもしろさ、面倒くささ…きっといろんなことが浮かび上がるはず。

NEW ARTICLES
/ 新着記事
RELATED ARTICLES
/ おすすめの関連記事
近くのまちの団地
住まい情報へ