7.冷蔵庫ギャラリーから料理の見た目の話まで
北浦家の冷蔵庫は、この家に来て新調されたもの。
冷蔵庫の場所を考えて、色も白に決めたのだという。
麻美:冷蔵庫って絶対に何か貼ってあるじゃないですか。ここに人柄が表れるなと。
一人暮らしのときは時間もないし、なにも貼ってなかったんですが、
私は、今、一番いいなと思えるものを貼っています。ギャラリーですね。
これだけを聞けば、ある程度、共感する人も多い話だと思う。
けれど、北浦家の冷蔵庫ギャラリーにはもう少し続きが。
麻美:輪ゴムを色分けして掛けているんです。
絶対、今後使わないものもあると思うんですけど、なぜかやりたくなって。
ギャラリーにしているのとは反対側、シンクに面した側の輪ゴムコーナー。
買ったものについていた輪ゴムを、なんとなく貯めておくのもよくある話だけれど、
色、長さで分類して掛けておくって、目的もはっきりしないだけにかなり面白い。
もしかすると、きれいに並べる癖のある和也さんの性格が麻美さんにも伝播しているのかもしれない。
たとえば、和也さんのつくる朝食の食パンの話。
麻美:私はジャムってかじれば届く範囲に塗ればいいかなと思っているけど、北浦くんがやると食パンの面すべてにきっちりまんべんなく塗られてます。魚を焼いても、いりこを使っても、めちゃくちゃキレイに並んで出てくる。すごい性格、見習わないといけないなって。
和也:食パンにジャムってすごくシンプルなものだから、見た目だけでもきれいにしておきたくて。飲食店でバイトをしていた時に、出すものはきれいに見せたいって、そこにこだわりを持ってやっていたので、その影響かも。今まで言ってなかったですけど、実は、家で出されるご飯も気になってるところがある(笑)。
→8.一軍と控えへつづく