No.8 北浦家のキッチン
大阪・森ノ宮の市営住宅
1.北浦家のお勝手調査
2.スウェーデンで見たキッチン
3.日々の模様替え
4.名前のない料理
5.お気に入りのうつわと道具
6.山のエプロン
7.冷蔵庫ギャラリーから料理の見た目の話まで
8.一軍とサブ
9.冬アイス(お持たせ)
10.土鍋で炊く味ご飯
1.北浦家のお勝手調査
子どもが生まれると否応なしにその家の主人公が
親から子どもに移行する。
昨日まで自分でコントローラーを握って
話すコマンドや冒険の行き先、どんなアイテムを持つのかまで
自分、そして、パートナーの判断のみで決まっていたものが、
後から仲間に加わったにもかかわらず、
新しいメンバーにして主人公=子どものジャッジによって
行動や住まい、その所有物にいたるまで左右されることが多くなる。
子どもがいない頃であれば決して選ばなかったような
キャラクターもののうつわや箸、コップなどでも、
主人公にとって必要であれば、あっさりと購入し使っている自分がいる。
そして、それも意外に嫌じゃない。
今回、訪ねる住まいには、昨年誕生したばかりの新しい家族がいる。
北浦和也さんの職業は木彫り作家、麻美さんはアパレルのお店で勤めつつ、
イラストを描くことも仕事にしている。
きっと、ものへの愛着、こだわりも強いのではないかと想像する。
どんなキッチンを使っているのだろう。
→2.スウェーデンで見たキッチンへつづく