No.6:石濱匡雄さんのキッチン
中津のマンション
1.石濱匡雄さんのお勝手調査
2.今食べたいものを今食べる
3.インド料理の油
4.お持たせの心得
5.棚の中のスパイス
6.インド系の何でも屋
7.インドで料理をつくってきたから
8.石濱家のキッチングッズ
9.ベンガル風シーフードカリー(レシピ)
1.石濱匡雄さんのお勝手調査
私の暮らす大阪には、特徴のあるカレー店が多い。
いわゆる昔から日本人に馴染みのある小麦粉を使った欧風カレーライスを提供するお店も少なくないが、
大阪発のカレーうどん、最初甘いのに後味は辛いという個性的な味のカレーライスなど、
チェーン店ですらオリジナルの要素をかなり持っていたりする。
そして、ここ10年ほどで急成長したシーンが、
スパイスカレーと称される小麦粉を使わず、スパイスの風味を最大限に生かし
インドを中心とするアジアのカレーを大阪で独自進化させたカレーライス。
なぜそんなに多いのか私なりに解釈してみたところ、
とにかくなんでも勝手にやってみるという大阪の自由な雰囲気と
スパイスを調合する作業の自由度が上手くマッチした結果ではないかと思う。
石濱匡雄さんは、
シタール奏者でありながら不定期でカレー料理教室も開いている。
そして、その評判が私の周りですこぶる良い。
先日、この連載で訪れたチャルカの久保さんも石濱さんの大ファンだ。
そんなカレーに期待しつつ、石濱さんのお勝手調査に伺った。
→2.今食べたいものを今食べるへつづく