“京都らしさ”を演出したあかり
京都タワーが夕暮れに染まるころ、西京極の空に観月テラスのあかりが灯ります。
西京極駅前市街地住宅は、平成27年度春に共用部のリノベーションを行い、照明計画も一新されました。
外壁に描かれた友禅模様、京色に彩られた共用空間、格子や瓦、土塀などのディテール、そして“現代の川床”をイメージした屋上観月テラスなど、随所に盛り込んだ京都モダンデザインを活かす、“京都らしさ”を感じるあかりの演出を行っています。
照明リノベーションポイント1
光による視認性アップで迎えるあかり
エントランスとしての視認性が低かった現況に対し、外壁及び庇(格子デザイン)をライトアップし、外壁に描かれたもみじ形の友禅模様を照らすとともに、瓦屋根のシルエットを浮かびあがらせています。
また、エントランス扉を明るく照らすダウンライトの効果で視認性を高めました。
照明リノベーションポイント2
京色塀の素材感、彩りを引き立たせる“京都らしさ”を感じるあかり
エレベータを降りた正面壁を間接照明でライティングすることで、迎えるホールの演出をしています。
共用廊下にはダウンライトと京都風情を感じる行燈をイメージしたフットスタンド照明を併用することで、コントラストの効いた趣のある空間を作り出しました。
また、京色に彩られた住戸玄関が電球色のあかりに照らされ、外観を演出しています。
照明リノベーションポイント3
東山をはじめとする京都五山への眺望を活かし、屋上に観月テラスを設けました
“現代の川床”をイメージした屋上観月テラスにも照明の演出を施しています。
外周はウォールライト、中央テラス部分にはスポットライトとフットライトを使用し、ライティングすることで、屋上を夜空に浮かび上がる幻想的な気持ちのいい空間にリノベーションしています。
満天の星空を見上げる時は、もちろんフットライトのみでライティングして、夜空を楽しむこともできます。
京都五山の送り火
祇園祭と並び、京都の夏の風物詩として親しまれている「京都五山の送り火」が、今年も8月16日に行われました。東山如意ヶ嶽の「大文字」をはじめ、金閣寺付近の大北山の「左大文字」、松ヶ崎西山と東山の「妙法」、西加茂船山の「船形」、上嵯峨仙翁寺山の「鳥井形」の五つを揃ってみることができるポイントは、京都市内でも少なくなっています。ここ西京極駅前市街地住宅の屋上に整備された観月テラスからは、ほぼすべてが見渡せるロケーション。住民のみなさんにも感嘆の声をいただきました。