デカラジカセとカセットテープと@中目黒の「waltz」

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ラジオから流れてくるブリティッシュロック。ドアを開ける雑音が入らないように部屋の前に貼り紙をして、お年玉で買ったデカラジカセで必死にエアチェックした。
中目黒の住宅街の一角にある「waltz」とだけ書かれたお店。黒いフレームの引き戸の奥には、80年代にヒットした曲が入ったカセットテープやデカラジカセが並んでいた。それらを眺めているだけで「あの頃」が蘇ってくる。

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店主の角田さんに声をかけて話を聞いてみた。
――こんなカセットテープ屋さんて、他にあるんですか?
「世界でも珍しいようで、海外からも取材依頼が来ています。デジタル社会に疲れている人たちが増えてきていて、ここにあるカセットのようなプリミティブなものに改めて価値を見いだし始めているのでは?と感じています。」
――古いデカラジカセもありますが、直せるんですか?
「メーカー部品がないので簡単ではないのものの、買取の依頼のものはできるかぎり直して使えるように修理を試してみてますね。」
なるほど。実家の押入れに入れっぱなしのデカラジカセとカセットテープが急激に気になってくる。実家に帰ったら、久しぶりに電源を入れてみようか。

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waltz
https://waltz-store.co.jp

西山・記

JOURNAL

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