[和井内洋介氏の世界観]
後編 「ストリートビューの旅」
京都市左京区、東大路高野第三住宅に住まうデザイナーの和井内洋介さんの世界観にさらに迫っていく後編。
和井内さんは、2011年よりGoogleストリートビューで一歩一歩アメリカを旅しています。毎晩30分を目処にパソコンの前に座っては、道行く道を眺め、気に入った風景はスクリーンショットを撮って、ブログ型のSNS「Tumblr」に公開するんだそうです。そこで訪れたオレゴン州の小さな街がきっかけとなって、その旅は新しい展開へ。
Googleストリートビューの旅を記録したブログ「Everything I Long for.」
→ https://sub-urb.tumblr.com/
ストリートビューの旅から生まれたオリジナルグッズも誕生し、その後、『和井内洋介の世界 わたしの好きなアメリカ』(EDANE 2014.6.14〜6.22)という展覧会も実現。昨冬には『EDANE NEXT DOOR 冬の旅 灯台の十一月』(EDANE 2015.11.13〜12.6)にて新作も展示販売されると聞いて、その様子も追いかけてきました。EDANEのオーナー夫妻をはじめ、来る人来る人が和井内さんの旅から始まったその世界感に惹き込まれていくようです。
創作したグッズや旅のコラムを記したサイト「suburb.jp」
→ https://suburb.jp/
出演:
和井内洋介
安芸真由美
和井内美和
伊藤義隆
伊藤洋子
伊藤晴
音楽:松野泉・クスミヒデオ
撮影:平野愛
編集:松川祥広
協力:EDANE(https://edane.net/)
[撮影後記]
最初に和井内さんを見つけたのは、今回インタビュアーを務めてくれた安芸さんの自宅の冷蔵庫でした。和井内さんが80年代のアメリカをイメージして撮ったというセルフポートレイトが貼ってあったのです。あまりのインパクトに絶対会ってみたいと思ったのが取材のきっかけとなりました。そしたら団地住まいというからますます面白くなって。昨年8月から撮影をはじめ、12月の展示会場、そして今年2月のご自宅での撮影が実現しました。長い長い旅のようでした。そんな長旅にまったく懲りずにつき合ってくれた和井内さんと安芸さん。いつも冗談いっぱいに笑かしてくれながら、美味しい珈琲を入れてくれた時間が幸せでした。映像には笑い声が漏れ出てしまっています。ご協力いただいた和井内洋介さんと美和さん、素敵なギャラリーEDANEさん、伊藤家のみなさん、ありがとうございました!(平野)
[プロフィール]
平野愛&松川祥広
1978年京都生まれの住まいと暮らしの写真家&1977年奈良生まれの映像とWEBの制作ディレクター。夫婦。フィルム写真の現像所・自然光スタジオ・制作オフィスの機能を持つフォトカンパニー「写真とプリント社」を2008年より切り盛りする。OURS.立ち上げメンバー。