Design

団地の環境、空間、色彩、カタチ…。団地の”デザイン”には面白さがつまっています。

団地のデザインには 面白さがつまっている

古都の風情が息づく奈良学園前・鶴舞 vol.4~周囲の修景がつながる暮らし~

平成22年より第Ⅰ期から第Ⅲ期にかけて建替えを行ってきた「奈良学園前・鶴舞」。
住棟の建替えと共に、外構も一新させました。
第Ⅲ期では、第Ⅰ・Ⅱ期のデザインを継承しながら、周囲の修景を意識した住棟配置・照明計画を実施。人々が行き交い、コミュニティを育む場として、広場を住棟間に配置しています。

古都の風情が息づく奈良学園前・鶴舞 vol.1~中庭を内包するまち~ はこちら
古都の風情が息づく奈良学園前・鶴舞 vol.2~集う人々を温かく迎えるあかり~ はこちら
古都の風情が息づく奈良学園前・鶴舞 vol.3~風景を取り込む暮らし~ はこちら

 

~団地の骨格をつくる3つの軸~
奈良学園前・鶴舞は3つの軸によって構成されています。



 ・都市軸「ふるまいのまち」
奈良学園前のメインとなる幹線道路。団地前道路と繋がるメインストリートになっています。
駅から歩くと、左手にⅠ期街区、右手にⅡ期街区・Ⅲ期街区とつながり、統一感のある街並みが続きます。

・生活環境軸「爽のみち」
Ⅱ期から繋がる団地内を抜ける道路。蛇行しながら下る坂道には、表情豊かな植栽を配置しました。建物と道路、住棟間の空間に丁寧に緑地を造りこむことで、美しい景色が広がります。

・環境・レクレーション軸「つむぎの小径」
Ⅱ期から繋がる団地内に点在する緑の道。沿道の植栽や擁壁緑化、法面の苗木植栽によって、緑豊かな安らぎの空間が形成されます。

 

~其々の特色を持つ街区内広場~
住棟間には、表情の異なる遊具やファニチャーを配置し、団地コミュニティを育む広場をつくりました。

・夕焼け広場
生駒山を望む西方に開かれた広場。オープン型の駐輪場を曲線に配置し美しい景色を取り込んだ、ここにしかない個性的な広場となっています。

 

・相合広場
棟間をつなぐ通路や階段が交差する住民ふれあいの広場。
壁で囲まれ陰気になりがちな空間をインテリア感覚でデザイン性のある遊具やファニチャー類を配置。明るく楽しい雰囲気となりました。

 

 

~安らぎを感じられる夜間景観の演出~
照明計画は、安全、安心をテーマに「暖かく落ち着いた親しみのあるまち」、「自然環境への配慮」「Ⅱ期及び周辺地域との連続性」などをコンセプトに構想。安らぎを与える電球色での色温度統一により、上質で美しく調和のとれた夜間景観に。
 

小壁の壁面を利用した間接照明による道路景観は、印象的なアイストップとなり、夜道を彩ります。

 

敷地内の公園広場では、奈良市の花「ナラノヤエザクラ」と鳥「ウグイス」をモチーフにした影絵を投影。昼とは表情が異なる、魅力的な広場へと変身します。

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