1971年生まれ。2003年より、大阪市北区本庄西にギャラリーとカフェのあるiTohenを開店。グラフィックデザイン、作家のサポート、プロデュースを行う。
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6月24日
高槻の自宅が見渡す所、どこも傷んでなくて一安心した。嫁さんのお父さんが45年前に建てた家。 ボロボロだけど、居心地の良い家だ。余震がまだあるけどガスも復旧したし、ちょっと一息つく。 今日は、朝から撮影の仕事。NOBUさんと言う手打ちうどんをされてる方のレシピ集を作っているのだ。100ページ前後になるのかな。自費出版の本を作ろうと動いている。一人出版社の「BOOKLORE」中島恵雄さんと、絵描きのマメイケダさんのメンバー。撮影が一段落して食べたうどんが、またうんまい。。。なんだーこれーー。
それから、iTohenの近所にある喫茶路地で最終日のマメさんの展示『ちゃいろ』を観に行く。京都で板前の修行中の甥っ子も来る。絵を見慣れていない彼も、マメちゃんの絵は好きな様子だ。まるで僕が入院したかのようなフルーツの盛り合わせの手土産をもらう。大人になったなぁ。。ついこの前まで、「ダイナソー!!」って叫んで走り回ってた子どもだったのに。帰りの電車でNETFLIXの『女刑事マーチェラ』を観始めてしまって、夜、寝られなくなる。
6月25日
朝から学校。梅田にあるデザインの専門学校。毎週月曜の午前中の恒例行事だ。もう21年通っている。ちょうど1週間前に地震だった。震度6。その日は、余震よりも1日中飛んでいるヘリコプターの音の方がよっぽど怖かったなぁ。学校では、いつもよりややテンションの高い人物になったつもりで行く。「なんか知らんけど、目だけはキラキラしてるな、この人…」と思ってほしいのだ。社会に出るのは、楽しいよ~と思ってほしくて、若い人たちに接してる。つもりなんだけど、どう映っていることやら…。
午後からiTohenに戻って、フラワーアレンジメントの竹田朋世さんのお花の教室。横では、_act_(アクト)のみなさんが、作品制作の場所として使っている。日毎に大きな作品が増えていて、実に頼もしい。で、キャッキャ言いながら作業している。 緊張感だけが制作ではないですよね。帰りの電車でまた、『女刑事マーチェラ』。またまた止まらない~。。
6月26日
今年に入って、意識的に週1度は休むようにした。今までが、あまりに無茶だったようで、ちょっと体の調子が不安定になってしまったのだ。定期的に出る高熱の対策に、嫁さんの強制で行きだしたお医者さんの勧めで漢方を飲んでいる。「柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)」と、「十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)」。効いてるのか…効いてるはずと思うようにしてる。飲みなれるとスパイスのようで案外美味い。まぁ、仲良く付き合おう。そんなとこだ。
嫁さんと西武百貨店へ。地震の影響で大半の飲食店が休業になってた。中華の定食を頼む。うまいっす。その足で、スーパー銭湯へ。車を持ってない我々は、そこまでの無料送迎バスを利用する。こ のバスが、すんごい揺れる。揺れにも負けず、『女刑事マーチェラ』。海外ドラマのシーズンなんちゃらは、なんだかすごい魔力だ。サウナと水風呂の往復でスッキリした。家に帰り、猫と遊ぶ。 「かーいーね~!」「かーいーな~!!」などと、他人様には見せられないセリフの連発で夜が更ける。
6月27日
今日は店は休みだが、週末の営業のための仕込みの日。チキンカレーと、ピクルスを10人前仕込む。スパイスの扱い具合が、なんだかようやく馴染んできたみたい。デザインの締切仕事→煮込み→掃除→見積もり→煮込みを繰り返してたらあら不思議、もう夕方。今日は、iTohenで展示をしてくれたことのある山田祐基さんがお勤めになる、電通の部活があるとのことで、話を聞きに来られた。僕より、よっぽど面白い事をしてる人たちに自分の話をするのって、まさに釈迦に説法では、と思いながらもべらべら喋る。それにしても会社内で部活かぁ…。すごいなぁ。そのあと、近所のテンカラ食堂で山田さんとマメイケダさんとともにご飯。鰆の上に掛かった梅のソースがうまかった~。で、ビールがし・み・る。
2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。