2.スウェーデンで見たキッチン
北浦家のキッチンは、集合住宅ではおなじみの壁側を向いたタイプ。
シンクの下には充実の収納スペースがあり、
汚れを拭きやすいフラットな壁。
実用的ではあるけれど、麻美さんにとっては、
たとえ掃除がやりづらくても、たとえばタイルのキッチンがよかったようだ。
少しでも自分の色に近づけるように、
お気に入りの道具を揃えたり、ちょっとした装飾をしたり、
コンロも魚焼きグリルのないものを探してきて、使っている。
コンロの周り調理器具。よく見ると一輪挿しや猿の置物がぶら下げられ、居心地よいキッチンへの工夫が。
据えつけのキッチンに、せめてコンロは自分の好みを反映。
麻美:スウェーデンで見たリサ・ラーソンの家のキッチンがすごくよくて、それがL字型のオープンキッチンでした。部屋の一角がキッチンなんですけど、キッチンの中に大きなダイニングテーブルも置いてある感じで、家族みんながキッチンの中にいる雰囲気。
私のおばあちゃんの家は長屋だったけど、キッチンに小さなテーブルがあって、そこでみんなご飯を食べていた。料理している人もしてない人も同じ空間を共有しているっていうのがいいなって。そんな家を探し出してきてほしいって思います。
和也:えっ、僕が!?
和也さんには未来の家探しをがんばってもらうとして(笑)、
いまや大人気の陶芸家リサ・ラーソンのキッチン、一度見てみたい。
取材中、ブルートゥースのスピーカーから荒井由実の曲が流れていた。麻美さん曰く「このスピーカーで音楽を聴くようになって家事が断然、楽しくなった」そう。
→3.日々の模様替えへつづく