団地のひとインタビュー 008

Especia(ガールズグループ)

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大阪・西長堀アパートでの撮影(7DAYS SCENE*)でモデルを務めてくれたエスペシア。
堀江発のガールズグループとして2012年から活動をはじめ、今年4月には東京へ拠点を移すという、その直前のタイミングでの撮影となりました。

大阪人ならわかると思いますが、堀江と西長堀ってとなり町の関係といいますか、西長堀アパートの住所も北堀江4丁目、ほぼ同じ堀江エリアなんです。堀江で活動している頃に西長堀アパートにエスペシアの拠点をつくれたらよかったね…なんて言いながら、メンバー5人に団地と住まいの話を聞きました。


Especia(エスペシア)
2012年6月1日結成。大阪・堀江を拠点に活動し、14年から冨永悠香、三ノ宮ちか、三瀬ちひろ、脇田もなり、森絵莉加の5人で活動。16年4月から活動拠点を東京へ。それにともなって、三ノ宮、三瀬、脇田はグループを卒業。

*Especiaがモデルを務めた7DAYS SCENEはこちら
https://uchi-machi-danchi.ur-net.go.jp/ours/okajimax-01/

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写真左から三ノ宮ちか、森絵莉加、冨永悠香、脇田もなり、三瀬ちひろ

エスペシアが見た西長堀アパート

団地での撮影どうでしたか?

冨永:団地のこと、あまり知らなかったんですけど、お隣さんと仲良くなったりとか、すごく仲いいイメージなんです。ここはすごく広くて部屋数も多いので、知り合いが増えそう、コミュニティが広がりそうだなって。

三瀬:私は、幼稚園から小1くらいまでマンションで、同い年の子がマンションにいてたから、ずっと家族ぐるみで仲良くしてもらってて、いっしょに車でディズニーランドへ行ったりしたことを思い出します。

森:小っちゃい頃って団地に住んでる友達が鬼ごっこしたりしてたやん。

三瀬:あーしてたしてた。

森:そこに混ぜてもらったりしたこともあったんで、こんな大きい団地でやったら楽しいやろうなと思いました。

三ノ宮:で怒られるねんな(笑)。私が今住んでるマンションもエレベーターがなかなか降りてこないと思ったら、子どもがエレベータで遊んだりしてて。

森:チン!って鳴ってドアが開いたら、いやーって鬼から逃げる子どもが走ってきてな(笑)。

三ノ宮:そう! 楽しそうやね…と思いながら、ね。

子どもにとっては楽しい遊び場でも、大人になると叱る側にまわってくる。

森:それがめっちゃいいなと思ってました。自分にも子どもがいたらさらに仲良くなれそうで。

脇田:撮影で屋上にも行かせてもらったんですけど、洗濯物を干すところがたくさんありましたよね。

三ノ宮:まず洗濯機があったのにもびっくりした。

脇田:そう、それが新しいなと思いました。私がいま住んでるあたりにも団地は多いんですけど、小さな団地ばかりなので、ここのような大きな団地を見たことがなくて。すごくおしゃれじゃなかった?

冨永:住みたいと思ったー。

三瀬:思った思った。団地って古くて暗いイメージやったけど、すごく雰囲気が明るくて、リノベーションされた部屋もきれいやし。

この取材で使わせてもらってる部屋は、工事関係者とかの控室になってるので、昔のままですけど。

森:別にこの古さがおしゃれな気がするから、これはこれで手加えなくてもいいんじゃないかなと思います。味が出てますよ。

三ノ宮:逆にこういう感じを求めてる人も結構いるよね。

三瀬:絶対いる!

森:最初に撮った部屋(復刻住戸)も、私が生きてた時代じゃないのにめっちゃなつかしい感じがして、すぐに落ち着けたから。

むしろ古い団地が新しかったり、おしゃれな感じにも映るんですね。

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復刻住戸では、昭和30-40年代の家電製品や家具も置かれてタイムスリップしたかのよう

島ぐらしも東京ぐらしも

みなさんの住まいのこともちょっとだけ教えてください。それぞれの家のことって互いに知ってます?

冨永:結構、行き来してますよ。泊まりにいったりとか、遅くなったときに親御さんがお家に送ってくれたりもするので。

三ノ宮:私はみんなの家、行ったことあります。全員それぞれ個性的な部屋で。もな(脇田)がいちばん部屋が広くて、5人でも余裕で入れるくらい。はるか(冨永)の家は二世帯住宅で、部屋がめっちゃ女の子らしくて、きれいに掃除もされてました。えりか(森)は二段ベッドで…あれ、違う?

森:下に勉強机がついてて、その上に上がるとベッドになってるやつです。

勉強机は?

森:全然使ってないです(笑)。

三ノ宮:ちぃ(三瀬)は外国の女の子の部屋って感じで、外国のキャラクターの人形とか、机にカラフルなマニキュアとかが並んでるんです。

冨永:ちか(三ノ宮)は?

三ノ宮:ちかはほとんど部屋にいない。今はお父さんがちかの部屋で寝てます。

脇田:それってお父さんの部屋やん(笑)。

三ノ宮:お父さんは出張が多くてひとりで寝ることに慣れてしまったんで、ちかの部屋使っていい?って言うから、いいよーって。

森:うちもマンションで、小学校3年くらいまで自分の部屋がなくて、家族で川の字で寝てました。いまは部屋もあるけど、みんなといっしょにいるのが居心地よくて、ほとんどリビングに集まってます。

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脇田さんは五島列島のご出身ですよね。

脇田:家主さんが喫茶店をしてる、その上にあったアパートに住んでました。やっぱり島なので友達どうしすごく仲良くなって、学校が終わっても家じゃなくて、友達のおばあちゃんの家に帰って、そこでごはん食べたり、寝たりしてました。しかも、お母さんもその友達の家と仲良かったので、その家の近所に一軒家を借りて引っ越しました。

それって同じ島の中で引っ越したということですか。

脇田:そうなんです。むっちゃ近い位置で引っ越して。友達の家から徒歩1分くらいの場所に。

三瀬:めっちゃ近づいてるやん。

脇田:その友達の家も、その子のおばあちゃんの家も近くにあるっていう感じで。

今はその家、どうなってるんですか。

脇田:私たちが住んでたその家に、その友達の家族が住んでます。私たちが大阪に引っ越すことになった時に、ここ、広いし安いから貸してーって友達が言うので。

森:島っていいなあ。めっちゃうらやましい。

脇田:今でもときどき五島列島に帰ります。もと私が住んでた、いまは友達の家に(笑)。

冨永さんと森さんはこれから東京暮らしですね。

冨永:そうなんですよ。私は結構、片付けが苦手なので、整理整頓はちゃんとしなきゃと思ってます。そんなに部屋も広くないので、いかに有効に収納ができるかを重視してがんばりたい(笑)。

森:私も初めてのひとり暮らしで、ずっとマンションの玄関で番号を押して、ガチャっと入るようなのがうらやましいーと思ってたんですけど、今回そういうマンションに住めるのでわくわくしてます。

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ふたりは東京へ

憧れのオートロックですね。

森:そうなんです。部屋は茶色と緑を基調にした、自分だけのリラックス空間にしようと思って、いま準備中です。

また大阪にも帰ってきてくださいよ!

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文:竹内厚 写真:okajimax
(2016年3月17日掲載)


THE BORROWERS

借り暮らし、貸し借り、賃貸にどんな可能性がひそんでいるのか。多彩に活躍する方々へのインタビュー取材を通してその魅力に迫ります。いいところ、大変なところ、おもしろさ、面倒くささ…きっといろんなことが浮かび上がるはず。

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