取材日記:7 DAYS SCENE -3rd season-

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気鋭の写真家やイラストレーターと団地を訪ねて、撮影やスケッチを行う<7 DAYS SCENE>。全8回〜10回の日替わりで連載中です。
https://uchi-machi-danchi.ur-net.go.jp/tag/7days-scene/

3rd seasonは3/29から4/25までの約1ケ月間、展開してきました。
どのシーズンもそれはそれは濃厚で、個性の塊。それぞれに出し切って頂いていますが、この3rd seasonもまたひと味違う濃厚さでした。
一言で言うなら、「時間」です。
今回ご登場頂いた、写真家の橋本大和さん、金サジさん、グラフィックデザイナーの神崎奈津子さん、どの方々もとにかく時間をかけて作り上げてくださったシーズンでした。

20150501-4

上の写真2つは、神崎さん。神崎さんはグラフィックデザイナーとしてご活躍の中、ライフワークとして取り組んでおられた植物のデッサンを見て、ぜひ団地の植物達も描いて頂きたいと思い、お願いしました。ちょうど冬から春へと季節が移る頃、2回に分けて植物を見つけに行きました。場所は地形と緑を残して建設された林間住宅と呼ばれる御影団地(現・グリーンヒルズ御影)。その中から、24枚のデッサンへと形になっていきました。公開直前まで描き続けて頂いた日々。普段気にかけないような雑草にまで光をあててくださいました。 https://uchi-machi-danchi.ur-net.go.jp/ours/kanzaki-01/

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写真家の橋本大和さんは当初、電車の車窓から見える団地を撮影頂く予定でしたが、「結局、撮っていたら近づいてみたくなったんです。電車も行ったり来たりして、どの角度がいいか考えたり。場所も一カ所じゃなく、いろんな団地に出かけていきました。撮ってきては現像して、プリントして。
楽しくて楽しくて、ずっと続いたらいいのにって思いました」と。ご自身が運営されている写真ギャラリー「ソラリス」でそんなお話をして下さいました。

20150501-2 連載1回目に掲載させて頂いた写真。オリジナルのフレームに美しくおさまっていました。
https://uchi-machi-danchi.ur-net.go.jp/ours/hashimoto-01/

最後に、金サジさんからこんなメッセージが届きました。
「とても体験がたくさんの撮影でした。まるで旅のようでした。」と。
京都の松ノ木町団地。歴史と人の関係性。知れば知るほどに深いものがある場所を、サジさんだから撮れる写真に仕上げてくださいました。聞けば、どの人もその場その場で出会った人たち。もちろんサジさん1人で。そこで生まれたコミュニケーションを通して、本当にびっくりするほどの自然な姿を残してくださいました。

https://uchi-machi-danchi.ur-net.go.jp/ours/kim-01/

3rd seasonでは、それぞれに巡られた時間と空間をわたしたちも旅させて頂きました。
約1ケ月間、ありがとうございました!

photo & text : Ai Hirano

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