[島暮らしと図書館|男木島図書館ドキュメント]
chapter1 「島の図書館、ただいま進行中」
瀬戸内海の高松沖に浮かぶ島「男木島」。
ここで図書館を作るプロジェクトが進行中です。
そして、そのメンバーのひとりである齊藤美紀さんは、関西からこの春、男木島へやって来ました。
真夏の日差しが照りつける中、高松港からフェリーに乗って、島を訪れました。
[齊藤美紀さんへのインタビュー1]
-移住する前はどのように暮らしていましたか。
「もともとは明石出身で、学生時代も関西で過ごしました。それから大阪の福祉NPOのスタッフとして働きながら、休みの日には人の集まる場や、自然を体感できる場に好んで足を運んでいました」
-男木島では小中学校で給食の配膳をされてるんですね。
「男木小学校、男木中学校はしばらく休校になっていましたが、移住者が増えて、2014年春から仮設校舎で再開されました。私の仕事は、高松市街から男木まで給食を運んで、子どもたちに届けることです。また給食の衛生管理も担当しています。私が移住を考えていることを島の人に相談したときに、ちょうどいまならこの仕事があるよ、と教えていただきました」
-図書館作りの現場を間近に拝見して、幅広い年齢層の方が関わっていることがわかりました。
「中心となる福井さんご夫妻だけではなく、イナヅカさんという、本業は漁師の方がすごく大きな役割を果たしてくださっています。私たちのような若者がセルフビルドで古民家の改装をやり始めたので、ときどき見に来てくださっていたのですが、私たちを心配して、手伝ってくださるようになりました。ほんとにありがたい存在です」
-齊藤さんは男木島図書館にどんな思いを託していますか。
「図書館を作っていくプロジェクトには、島内だけではなく、島外の方もたくさん手伝いにきてくださっています。まだ形になっていない男木島図書館ですが、そうした方々の間に何か愛着のようなものが育まれてきているのを実感します。その気持ちをもっと強く育みながら、完成まで進めていきたいです。
完成後は、やっぱりたくさんの人に利用してもらえる図書館を目指しながら、本に関わるイベントなども考えて、島の中と外がつながって、楽しい空間にしたいなと思います」
出演:齊藤 美紀
音楽:松野泉
監督・撮影:渡邉敬介・松川祥広(Photo and Print Inc)
編集:松川祥広(Photo and Print Inc)
協力:NPO法人男木島図書館
UR-DIY部
男木島コミュニティ協議会
*男木島図書館
https://ogijima-library.or.jp/