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京町家や洋館、レトロビルなど、京都の個性的な物件を積極的に紹介している「ルームマーケット」代表取締役。
https://www.roommarket.jp/

7月15日

河原町にあるスリースターという古着屋に中学3年生の娘と買い物。店内はインバウンド外国人でいっぱい。日本の質の良い古着を求めて若い女性、若い男性が多く来店していた。価格がリーズナブルなのも魅力のようだ。洋服選びで感性を鍛えるという意味で、僕は娘の古着選びに大賛成だ。娘は、某私立の中学に行っているのだけど友人は皆、ポロラルフローレンが主流らしい。今回、娘が選んだ古着は、ジーパン生地オーバーオール、エディーマーフィーの顔の描かれたTシャツ。昭和の素晴らしい感性。もはや戦後ではない。

7月16日

さすがの京都の夏。暑い。セミが鳴き、魚ぞうめんが旨い季節。今朝、伏見にある物件を見に行った。路地奥にある家、いわゆる京町家。かなり立派な太い梁が2階から出てきた。大正7年築だった。京都には建物が建築された年代を正確に知ることができる仕組みがある。固定資産税課である。行政が建物に税金を掛け始めた時点が、建物が存在した時として建築時期が判明する。行政も税金徴収することだから必死。そして、結果的に正確な情報がつかめる。必死さは正確さにつながる。

7月17日

自分にとって理想の住まいと思える家が会社の近くにある。関西美術学院という昔からの絵画教室だ。ウィキペディアによると1906年(明治39年)建築家・武田五一の設計とある。僕の理想の住まいは、まさにこの建物である。敷地の半分を庭として、建ぺい率50%。建物は天高のある平屋。そして、接道は砂利道の路地。タワーマンションとは真逆の家だ。そして僕は蝶(チョウ)の飼育ができる温室を持ちたいと真剣に考えている。温室でマンゴーを越冬させたい。夢が膨らむばかりだ。娘からの「お父さん大丈夫?」の声が聞こえてきそうだ。

7月18日

東京からお客さん来るのでお土産を買いに行った。何が喜んでもらえるだろか、と想像しながらお土産を選ぶのが僕は好きだ。お土産の選択が間違ってることもあるかもしれないが、それ以上に思案することが大切だと思っている。商売はこういうことに手を抜いてはいけない。お渡しする相手は、金融の世界で活躍なさっている若い女性。寺町丸太町上ルの和菓子屋UCHUさん新作「スイミー」にした。水色が爽やかで素晴らしい夏の商品。きっと喜んでもらえるだろう。たぶん。

2018年4月1日にスタートしたリレー日記です。1週間単位でさまざまな方に暮らしの日記を執筆いただいています。

カリグラシコラム

そのことを仕事にしている人もいれば、普段の暮らしの中でモヤモヤとした思いが浮かんでいる人もいる。借り暮らしにまつわる意見や考えを、さまざまな人たちが自由なスタイルで綴ります。

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