冬に訪問したいオススメ団地・選
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UR壬生坊城第2団地(京都市中京区)阪急京都本線「大宮」駅から徒歩約5分という交通至便な団地です。こんな市街地に立地しているのにもかかわらず、住棟間隔がゆったり取られており、たくさんの樹木が植わっています。春の桜の季節もいいのですが、秋~冬にかけては木々が色づき、12月半ばまで紅葉が楽しめます。木の葉が落ちきると、市松模様のように見える幾何学的なベランダの造形を楽しむこともできます。


緑の多い団地こそ冬に訪れてみましょう。他の季節ではお目にかかれない表情を楽しむことができます。富田団地はそんな団地の一つ。おすすめポイントは水路沿いのメタセコイヤ木立です。落葉したメタセコイヤの凛とした立ち姿、枝振りの美しさ、枝と枝が重なって紗がかかったように見える空と団地。どれも葉が茂っている時期には見ることができない美しい風景です。



住棟壁画が14枚もある西大和片岡台団地。緑あふれる夏に散歩しながら眺める住棟壁画はとても素敵ですが、木が覆いかぶさって絵柄がよく見えないことも。しかし、冬に行けばご覧のとおり! 隠れて見えなかった部分もしっかり見ることができます。住棟壁画を見るなら冬はおすすめの季節です。



「冬に訪問したい」と聞いて思い出したのが、名古屋市千種区の都通団地です。何度かこの団地へ訪れる機会があったのですが、冬には自治会の方々が中心となって、住棟の壁や団地内の公園、沿道などにイルミネーションが飾りつけられていました。写真は2009年のときのものですが、今年もされているのかな? 久しぶりに訪ねてみたいです。



日本海側最大規模の大ニュータウン「太閤山団地」。太閤山の名前の由来は豊臣秀吉が富山城を攻めた際、太閤山地域に陣を張ったことに由来しています。冬の時期には雪で埋もれる地域のため、ベランダとサンルームが両方ついている住棟が特徴です。駅から一直線に広がっているので、比較的回りやすいので、雪の日も訪問しやすいですよ。



私がこの団地でオススメするポイントは、団地をバックにそびえる「龍ノ口山」です。山の中間ではなくふもとに立地するこの団地は、山とのコンビーネーションが最高で、冬に色づいてゆく木々の間を縫うように建つ送電鉄塔、また団地の重厚なる雰囲気が一味違った風景を醸し出します。また北側にある高台から見る団地と岡山平野の色とりどりの山々との合わせもなかなか見所ではないかと思います。


「団地をARTに」を合言葉に日々、啓蒙活動を行っている団地愛好家集団。
“URソムリエ”として、関西バンドマン150人以上をUR団地暮らし(主に市街地住宅)にアテンド。「団地は日本の原風景だ!」を合言葉に団地カルチャーの素晴らしさを世の中に発信中。
ツインコリダー型住棟をメインに愛でる団地愛好家。団地をモチーフとした楽曲で郷愁とイマジネーションを刺激するポップユニット「D+」のギターボーカルとしても活動中。
岡山県の団地を内外に紹介している団地拝見家。団地お守り「団地守」の生みの親。
愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウン出身。現在4軒目のURで団地生活を楽しむ、自称・団地サラブレッド。「名古屋の団地女子」として、団地の公園にある動物遊具に夢中。
2008年、日本給水党を結党。以来党首として日本全国の団地を取材し、「団地の給水塔」の魅力発信と地位向上を目指し活動している。
団地にとりつかれた建築家。設計事務所吉永建築デザインスタジオで団地リノベーションの設計を手がけるとともに、「団地不動産」にて団地の不動産仲介も行う。
古めの団地と、団地内の植栽を愛好する大阪出身の平凡な会社員(非建築系)。団地を求めて各地を旅し、最近は台湾の団地にハマっている。