団地とミュージシャンは相思相愛!?
あらゆる分野にマニアあり。
団地だって、もちろん愛好家が少なくない。
関西でも指折りの団地愛好家として知られるけんちんさん。
2007年から12年までおよそ6年間開催していたトークイベント「団地BAR」をより発展させ、今年から月1回のペースでトークイベント「別世界BAR」を開いている。
OURS.編集部としても、団地愛好家の方々の力を借りていきたく、まずは、5月の「別世界BAR」を初訪問してきた。
ちなみに、「別世界BAR」が開催されている、大阪・四つ橋の[CAVE GALLERY]は、日替わりバーテンダーの店だそう。

到着早々、けんちんさんと名刺交換。自己紹介を進めていると、けんちんさんが実は、大阪を拠点に活躍するバンド「BOWLING No.9」のメンバー「ツジツマヲ」で、心斎橋のクラブ界隈では「ダンチくん」「コウダンくん」のあだ名で通っていることを知った。
しかも、友人知人のバンドマンに団地を次々と紹介、すでに130世帯ほども成立させてきたとか。
この日のイベント中も、UR団地カタログを持ちだして、どなたか来場者に団地を薦めている姿を目にした。
…UR職員の方じゃないですよね?
「違いますよ(笑)。僕の報酬は、その部屋を一緒に内覧できるってことです。部屋ごとに間取りが全然違うので、いろんな部屋を見ることができるでしょ」。
ちなみに、BOWLING No.9のメンバー10人中、6人が団地暮らし経験者とか!
これはぜひとも「NO MUSIC, NO DANCHI」な企画をOURS.でもスタートさせなくては。
そうこうするうち、「別世界BAR」のこの日の企画、スライドショーが始まった。
けんちんさんといっしょにイベントを主宰する、珍スポトラベラーの金原みわさんがストリップについて、続いて、だみあん君が廃校の魅力をプレゼン。
団地好きばかりが集っていた「団地BAR」とは違って、あらゆるおもしろい場所やことに深く入りこんでいる面々が集っているのが「別世界BAR」なのだ。
会場には、けんちんさんもメンバーである団地愛好家集団「チーム4.5畳」の面々も集まっていた。団地イベントや団地見学会を開催する、団地好き有志のユニットで、それぞれに得意分野が異なる一騎当千の顔ぶれ。メンバーの団地愛がつまった『団地ブック 創刊直前準備号』も最近、発売したばかり。

右から、けんちんさん(公団市街地住宅を愛好)、tamazoさん(団地の四季を愛好)、CAPOさん(ツイコリ団地を愛好)、UCさん(団地の給水塔を愛好)。
けんちんさんは、建築士・吉永健一さんとの団地トークコンビ「salon de 2DK」、CAPOさんは、シンガーソングライターとして団地ポップバンド「D+」でも活動。
他にも、UCさんがドムドムマニアでもあるとか、それぞれの活動の一端を聞くだけでも、あっという間に時間がすぎていく。
お酒の席でもあったので、チーム4.5畳への取材はまた改めてきっちりと。
6月には、チーム4.5畳が主宰するトークあり、ライブありのイベント「団地アンプラグド9」も開催されるので、そちらも是非。

団地アンプラグド! Vol.9
6月27日土曜日 18:30スタート
藝育カフェSankaku(奈良・下御門町)
なにかを本気で好きな人と話をすると、あたたかな気持ちになる。
OURS.でも、さらなる企画、取材を進めて参ります。
*関連サイト
・チーム4.5畳 → https://sites.google.com/site/danchiunplugged/
・団地アンプラグド! → https://danchi.zoku-sei.com/
・BOWLING No.9(フェイスブックページ) → https://www.facebook.com/bowlingno9
・プロジェクトD (全国の団地愛好家が集う。4.5畳の面々もこのプロジェクトメンバーの関西ユニットという位置づけ)→ https://codan.blog120.fc2.com/
(文:竹内 写真:江崎)