団地とは？

団地とは何でしょう。あらたまって尋ねられると、つい国語辞典を手元に引き寄せたくなります。

住宅やアパート、あるいは工場をたくさん集めて建ててある所。　例：団地生活。工業団地。
―『学習新国語辞典　第四版』講談社

住宅・工場などが計画的に集団をなして建っている土地。
―『広辞苑　第六版』岩波書店

同じ性格の建物や産業などを集中的に立地させるために、開発された一団の土地。集団住宅が集中的に建てられた住宅団地や、工場が集中的に建てられた工業（工場）団地、都市のなかに農地を集中して確保した農業団地などがある。
―『日本国語大辞典　第二版』小学館

一同種の建物・産業を立地させるために開発された、一団の土地。　二多くの人に住む家を供給するために、一地域に集合的に建てられた公営（民営）のアパート群など。〔広義では、一か所に画一的に建てられた一戸建てなどの建売住宅群をも指す〕
―『新明解国語辞典　第七版』三省堂

団地は、生活または産業などに必要とされる各種インフラおよび物流の効率化を図るために、住宅もしくは目的・用途が近似する産業などを集中させた一団の区画もしくは地域、またはそこに立地している建物および建造物を指す。団地の語源は、「一団の土地」または「一団の地域」。
―「ウィキペディア　2016.11」

「建ててある所」であり、「土地」だということ。団地を説明するのにアパートという言葉が使われること。いろいろ気になるところはありますが、団地という言葉の原義には、生活に関することはまったく含まれてないというのがひとつの発見でした。

というわけで、2016年11月23日勤労感謝の日、
大阪・大正にある千島団地で「団地とは」書道大会を開催しました。
「めっちゃ久しぶりやわ」「字ぃ下手やねんけどな」と言いながら、およそ100人の方が筆をとって、一筆入魂。じっくりと筆を運ぶ人あり、超がつく速筆の方あり。とにかく保育園児からお年寄り、お母さんもお父さんも青年も少女も、さまざまな人が団地（の文字）と向き合う時間となりました。